spg roller crank

SPG ROLLER CRANK

ドイツ製、36HP用、ポルシェ 356,912用も在り、ストロークも多くラインナップされていました。

82ストロークx88mmEMPIスリッパースカートピストンの組み合わせが有名でINCH PINCHER IIIに搭載されていました。

フライホイール側メタル部分のオイルジェット部分。


潤滑用のスリットからニードルローラーベアリングが見えています。

ニードルローラーベアリングはガイドレールに並んだ状態で組み込まれており、
コンロッドはボルトと接合部分が必要ないので見るからにはコンパクトで軽そうです。

ノーマルのクランクプーリーボルト104g。


アルミプーリーを留めておくだけには頑丈すぎます。


ドリルとベルトサンダーで純正を加工して軽量化したクランクボルト、104gから59gまで軽くしてあります

テンションの付いたワッシャーが通常は付いていますが、プレスで平らにして、テンションを無くして締め付けトルクを低く設定し、ロックタイトで固定します。

アルミプーリーを固定するには十分です。

エアクリーナースタンドもEMPIオリジナルSOLEXP11用ですが、取り付け穴の位置を変えて加工してウェーバーIDFの上に取付けてます。

スタンドはリンクケージピボットと同じものが後ろ側にもあり、シュラウドの裏側でリンケージを稼動できるようです。またネジ穴を利用して左右を繋ぎ重たいキャブレター本体の左右の振れを止める事もできます。

SOLEX P11キャブレター用のマニホールドですがウェーバーIDF用のアダプターを付けてあります。

スロットルバタフライのサイズと位置関係は一緒で、スタッドの位置だけが違うためポルシェ356,912用のマニホールドにIDFを付けれる様に用意されていたようです。


キャブとエアクリーナスタンドが付くと非常に重いのでマニホールドにはヘッドにリコイル加工してセンターにボルトが追加してあります。


この頃のパーツほとんどの物が材質、設計、仕上げ全てにおいて非常に優れています。

EMPI  SOLEX P11キャブレターエアークリナー

当時のペーパー製でパンチングされたカバーで両面を挟んで負圧で潰れないように造られています。

NOSでトップカバーは黒のリンクルペイント、EMPIロゴが入り片側にはブローバイガス用のパイプ付き、メイドインジャパンらしいです。

EMPI レーシングオイルフィルター

右にフィルターが付くタイプで日本製らしいです。左側のプラグは外部オイルクーラーをつける時に繋ぐための物です。

ポンプとカバーの位置合わせをするガイドピンも付いており全体の造りも良い物です組み合わせによってはカムギアボルトと干渉するので加工が必要になります。
フィルターは取り付け部分の規格が昔から一緒なので現在の高性能なものも取り付けられます。


プーリエリアチンが干渉するので逃げ加工、ケースも若干加工が必要。

フィルターの大きさによっては汎用EXパイプと干渉するのでそのときにはサイズが小さく高性能な現代の物を使用します。
EMPIエキストラクターは干渉しないように造られています。

ディストリビューター ドリブンギア

電磁ポンプに変更してあるのでカム部分は必要ありません。ディストリビュタードリブンギアも旋盤加工で必要最小限の部分を残して軽量化。


ノーマル210gから加工後138gまで軽量化。

カムギアの厚みも旋盤加工で軽量化してあります

プッシュロッドも低年式1200用のもので通常の1600用に比べ、シャフト部分がかなり細く軽量、両端部分も形状が異なります。

ビッグバルブ、デュアルスプリングはクロモリプッシュロッドが必要ですが、今回はノーマルバルブ、HDシングルスプリング、チタニウムリテーナーでピックアップ重要視のEGが目的なので徹底軽量化が優先です。

ロッカーアームも純正のノーマルアジャストスクリューが一番軽く、安いスイベルフットはトラブルが多いので使用しません。

EMPIロゴが入ったタイミングギア当時の物は可変では無くプラス、マイナス1度ごとに用意されていたようです。

カムシャフトタイミングギア裏側も旋盤加工で薄くして内側もテーパー加工で軽量化してあります

EMPIタペットカバー

裏側に19-01310の品番が有りブリザーベント部分も盛り上がっており、タップが切ってあるのでリプロ品とすぐ区別が付きます。

高さも2種類あり、ノーマルロッカー用の高い物と1.4ロッカー用の低いものが在りました。
EMPIロゴの上の上にGTのロゴ入りも存在しました。

マニ左側のパイプはリモートマスタブレーキ用のバキューム取り出し用です。



SANTANAアルミプーリー スタンダード
70年代を代表するパーツでたくさん在ったはずですが、キレイなものはなかなか見つからなくなりました。取り外されるときにキズだらけ、とゆうパターンが多いようです。
同じデザインでサイズの小さなパワーサイズも存在しました。


クランクシャフトの重さを相殺するためプーリー、プーリーボルト、フライホイール、そしてファンベルトを介して駆動されるジェネレータープーリーも軽量化します。

クーリングファンも低年式の穴あき軽量で薄いタイプを使用、テスト済みで今のところクーリングには問題ありません。

EMPIアルミプーリー

SANTANAにオーダーしたものと思われます。

EMPIロゴが入ったアルミプーリー。タイミングマークはプーリー自体にプリントではなく、別体の物を埋め込んであります。

EMPIセンサアダプター

ブラス製でインスツルメントキットに入ってます、メイドインJAPAN。
エンジンルームでかなり存在感を放ちます。

本来キットに入っている物ですがよく失われていて、探すのが難しいアイテムです。
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